2024年6月30日をもって,本サイトの更新を停止しました.今後教育用計算機システムに関する情報は utelecon 情報システムの総合案内サイト @ 東京大学で提供します.
SPF を設定したドメインを from として偽装したメール (多くはフィッシングメール) を受信したサーバは,SPFレコードをチェックすることで疑わしいメールだと判断することができます.外部からのメール受信の際の送信元ドメインのSPFを使ったフィルタリングはこれまでMailHosting サービスおよび ECCS 教職員メールサービスでは一部のみでしか実施してきませんでした.これは以下の理由によります.
X-SPAM-MARK: by Spam Filter Ruleという行が加わります(SPFチェック以外でSPAMと判定されたメールにもつきます).SPAM マークのついたメールは,ドメイン管理者およびユーザの設定によってSPAMフォルダに保存されたり,転送を拒否されます.
外部のメールサーバのメールアドレス宛のメールをMailHosting サービスおよび ECCS 教職員メールサービスに転送して読んでいて,外部のメールサーバの転送が SRS (Sender Rewriting Scheme) に基づいた envelope sender の書き換えをしない場合 (大手のクラウドメールはSRS対応しているようですが,たとえば postfix 単体では対応せず,postsrsd 等の導入が必要なようです)は,今後のメールがSPAM扱いされる場合があります.すでにSPAMマークに基づく振り分けをおこなっているユーザは, SPFチェック開始後しばらくの間はSPAMメールが振り分けされたフォルダにSPAMメールではないメールが振り分けれらていないかのチェックをしてください.
メーリングリストやWebサービス等にそのようなメールサーバのアドレスを登録している場合は,変更を推奨します.
なお,MailHosting サービスおよび ECCS 教職員メールサービスのメールアドレスから外部のメールアドレスへの転送ですが,ユーザの設定する転送設定および,メーリングリスト機能を用いた配信は SRS による envelope sender の書き換えをおこなっています.一方で,ドメイン管理者によって設定可能な Alias を用いた転送の場合は SRS による envelope sender の書き換えはおこなっていないのでご注意ください.