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ECCSの複合機でUSBメモリを認識しない
FAQ: よくある質問
更新: 2018年07月05日
作成: 2018年07月05日
USBメモリのフォーマットをMacOS端末で行っている場合、複合機側が認識しないケースが確認されています。
原因
- ECCS2016の複合機はブート領域がマスターブートレコード(MBR)かつフォーマット形式がFAT(exFATは不可)であるUSBメモリしか認識できません。
- MacOS等Windows以外のOSでUSBメモリをフォーマットした場合に、ブート領域がMBR以外でフォーマットされてしまう場合があり、そうすると認識されなくなります。
回避方法
- ブート領域がMBRで、かつフォーマット形式がFAT(exFAT除く)でフォーマットされているUSBメモリを別途用意し利用してください。
補足1
- ブート領域から再フォーマットが可能な場合、ブート領域をMBR、フォーマット形式をFAT(exFAT除く)で再フォーマットすることにより認識されるようになります。
- ECCS端末を起動後USBメモリを挿入する。ブート領域が破損している場合、初期化するかを聞かれるため、そのまま初期化をする選択を行う。
- MacOSの場合はブート領域の選択肢があるので、マスターブートレコード(MBR)を選択してください。ここで選択を誤ると簡単には直せなくなります。ブート領域の選択が出ない場合この手順では復旧できません。
- Windowsの場合はブート領域は自動的にMBRでフォーマットされます。
補足2(システム理解者向け)
- ブート領域が壊れていない場合や、補足1のMacOSの選択でMBR以外でフォーマットしてしまった場合等では、再フォーマットを実行してもブート領域はそのまま残されるため、何度試しても複合機では認識できない状態になります。そうなってしまった場合、ブート領域を意図的に破損させることにより、補足1の方法で再フォーマットが可能になります。以下はその方法の一例です。
- ブート領域を意図的に破損させるためには管理者権限が必要なため、ECCS端末では実行不可です。ご自身の端末を使い、自己責任でお願いします。
- 万が一USBメモリが異常破損したり別のストレージに実施してしまった場合でも、情報基盤センター窓口やECCS相談員では対応できません。
- Windows 端末では方法を確認できておりません。MacまたはUNIX系OSの端末を利用ください。
- 実施する端末で管理者権限のあるアカウントでログインし、USBメモリを挿入する。
- ブート領域情報及びデバイスIDを確認する。(以下MacOSの場合。確認のみであればECCS端末でも可能です。)
- 「ターミナル」を立ち上げる。
- コマンド入力で diskutil list を実行する。
- 端末が認識しているファイルシステムの一覧が表示されます。/dev/disk[数字]がデバイスIDです。USBメモリが認識されている場合は複数表示されると思われるので、SIZE情報等から推測します。
- 0: の部分が FDisk... の場合MBR、GUID... の場合GUID、APFS...の場合 Apple独自です。
- WindowsOSでフォーマットされている場合、上記のようには表示されない場合があります。
- 確認できたデバイスIDに対し、dd コマンドで直接書き込む。
- 例:/dev/disk2 だった場合、$ sudo dd if=/dev/zero of=/dev/disk2 bs=1m count=1
- ofに対象のUSBメモリのデバイスIDを指定します。if、bs及びcountはそのまま指定して下さい。
- デバイスIDを間違えると別のディスクを破損します。どれがUSBメモリが分からない場合は実施を中止して、使えるUSBメモリを別途用意して下さい。
- ブート領域が破損した状態になるので、補足1の手順で再フォーマットが可能になります。