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教育用計算機システムのPythonライブラリについて

FAQ: よくある質問


更新: 2024年05月16日
作成: 2018年02月07日

教育用計算機システムのPythonライブラリについて


教育用計算機システムでは,システムの一部として導入しているソフトウェア以外に講義で使うソフトウェアを,以下の条件を満たす時に,導入することがあります.

最近,講義でPython を利用する講義が増えてきて,特定のPython ライブラリをシステムにインストールして欲しいという依頼も増えてきました.基本は上記の条件にしたがって対応しますが,Pythonライブラリに関しては種類も多くアップデートの頻度も高いので,それに加えて以下の条件も加えて対応しています.

ホームディレクトリ以下へのインストールについて


python 環境は以下の方法でユーザ自身のホームディレクトリ以下にインストールすることも可能です.以下の例を教育用計算機システムのmacOS環境(iMac端末あるいは,ssh サーバ,リモートアクセス環境)上で実行すると,ホームディレクトリの下 ~/.pyenv 以下に anaconda3-5.0.1 がインストールされます.

git clone https://github.com/yyuu/pyenv.git ~/.pyenv
git clone https://github.com/pyenv/pyenv-pip-rehash.git ~/.pyenv/plugins/pyenv-pip-rehash
echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bashrc
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
pyenv install anaconda3-5.0.1
pyenv global anaconda3-5.0.1
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/versions/anaconda3-5.0.1/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

ただし,上記の実行には十分程度かかります.

この後で,必要なライブラリをpyenv環境下にインストールします.以下は,tensorflow-1.4.1 をインストールする例です(専用の conda 環境を作成してそこにインストールする方が普通ですが,ここでは).

pip install --ignore-installed --upgrade https://storage.googleapis.com/tensorflow/mac/cpu/tensorflow-1.4.1-py3-none-any.whl

上記の状態で,ディスク容量は約3GB程度消費しています.必要なライブラリを追加していくと,ディスク容量は更に消費します.

講義独自の環境を学生に使用させる場合


講義独自の環境を用意したい場合は,教員が自分のホームディレクトリの下で用意した環境を以下のようにして使わせることも可能です.

まず,教員のユーザ名 (共通IDの10桁の数字) で,~/.pyenv を全ユーザが読めるようにします(意図しない他のディレクトリを学生に読めるようにしないよう,注意が必要).

chmod og+x ~/ 
chmod -R og+rX ~/.pyenv

学生には実行前に以下のコマンドを実行するように指導します.

export PYENV_ROOT=/home/(教員の共通IDの10桁の数字)/.pyenv
export PATH=$PYENV_ROOT/bin:$PATH
eval "$(pyenv init --no-rehash -)"

上記コマンドを実行した学生のターミナル上でpythonを実行すると、教員のホームディレクトリの下で用意したPython環境で実行することができます。