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F-Secure 社の 商用 SSH クライアント F-Secure SSH の導入方法について解説を行います。F-Secure 1.0 では、localhost の概念がないため、メールのローカルマシンへのフォワードが行えません。必ず最新版のF-Secure 1.0.2 を使用するようにしてください。
まず、 F-Secure SSH Installer1 をダブルクリックして 起動します。
Continue をクリック します。
ドキュメントに目を通した後、Continue をクリック します。
インストール方法を選択します。通常はデフォルトのままで問題ないでしょう。
Install をクリック します。
Yes をクリック します。
このダイアログで、Quit をクリック するとインストールが終了します。お疲れさまでした。
さて、F-Secure SSH のインストールは無事に終わりましたか?インストールの終わってい ない人は、F-Secure SSH の導入方法にしたがって、インストールを行ってください。
デフォルトの設定だと、Macintosh HD の中に、F-Secure SSH (Trial) というフォルダが出来ているはずです。
F-Secure SSH (Trial) をダブルクリック してフォルダを開きます。
F-Secure SSH (Trial) フォルダの中の、F-Secure SSH (Trial) をダブルクリック して F-Secure SSH を起動します。
このように、untitled というウィンドウが出てくれば起動できています。
[File]-[Connect] をクリック します。
このようなダイアログがでてきたら、Host Name に as301.ecc.u-tokyo.ac.jp 〜 as304.ecc.u-tokyo.ac.jp のどれか を、UserName に ECC でのログイン名を、Authentication では Password をクリックした上で、パスワードを入力して OK ボタンをクリック します。
Known Hosts に Host Name を登録するかどうかを聞かれている ので、Accept Once もしくは、Accept & Save をクリック します。通常は、Accept & Save で問題ないでしょう。
ユーザ名・パスワードがあっていれば、このようにログインできるはずです。
SSH を用いて、作られたネットワーク上の暗号化された伝送路は、シェルのみではなく、他のポートの情報を通すことが出来ます。つまり、SSH の Port-forwarding という機能を使うことによって、ネットワーク上で外部から参照できない暗号化された伝送路を確保し、その中で、メールの送受信を行ったり、ファイルの転送を行うことが可能になります。
ここでは、SSH の Port-forwarding 機能を用いて、POP3, IMAP4, SMTP の各ポートをローカルマシン (自分のコンピュータ) に転送することにより、ECC 外部のネットワークから、ECC のメールを送受信を行う方法を述べたいと思います。
なお、この文書では、実際のメールクライアントとして、利用者の多いであろう、EUDORA PRO (POP3に対応) を用いて説明を行っていますが、EUDORA PRO の入手方法・インストール方法は割愛いたしますので、ご了承ください。
F-Secure SSH を用いた Port-forwarding の設定方法
F-Secure SSH 自体のインストール・設定は終わっているでしょうか?まだの方は、F-Secure SSH の導入方法 を参照して、まず、F-Secure SSH のインストール・設定を行ってください。
まず、アイコンをクリックして、F-Secure SSH を起動します。
起動すると、このように untitled ウィンドウがでるはずです。
まず ECC にログインする前に [Edit]-[Connection Properties] を選択 します。
プロパティから、[Connection] を選択 し、Hostname に学生の方は as301.ecc.u-tokyo.ac.jp 〜 as304.ecc.u-tokyo.ac.jp のどれか, 教職員等の (学生でない) 方は otp.ecc.u-tokyo.ac.jp を、UserName に ECC でのユーザ名を入力 します。
次に、Port-forwarding の設定を行います。
プロパティから、[Forward] を選択 し、Forward
TCP/IP Connections で Local を選択し、New ボタンをクリック します。
まずは、SMTP の Port forwarding の設定です。
Forward Connection のプロパティで、Name に適当な名前を、Source Port に 25 を、Destination Hostに mail.ecc.u-tokyo.ac.jp を、Destination Port に25 を選択して、OK ボタン をクリック します。
これでSMTPのフォワードの設定が行われました。 New ボタンをクリック してください。
次に、POP3 の Port forwarding の設定を行います。
Forward Connection のプロパティで、Name に適当な名前を、Source Port に 110 を、Destination Hostに mail.ecc.u-tokyo.ac.jp を、Destination Port に 110 を選択して、OK ボタン をクリック します。
これでPOP3のフォワードの設定が行われました。 New ボタンをクリック してください。
最後に、SMTP の Port forwarding の設定を行います。
Forward Connection のプロパティで、Name に適当な名前を、Source Port に 143 を、Destination Hostに mail.ecc.u-tokyo.ac.jp を、Destination Port に 143 を選択して、OK ボタン をクリック します。
これで全ての Port-forwarding の設定が終わりました。Apply ボタンをクリック後、OK ボタンをクリック してください。
F-Secure SSH を終了させるとこれまでの設定内容が消えてしまうので、保存しておきましょう。
メニューから [File]-[Save Settings] を選択 します。
設定内容をどのような名前で保存するのかを聞かれます。適当な名前を入力して、Save ボタンをクリック します。
それでは、今設定した内容を用いて、実際に Port forwarding を行ってみましょう。
メニューから [File]-[Open Settings] を選択 します。
先ほど保存した設定ファイルを選択して、 Open をクリック します。
実際に Port-forwarding を行うには、ECC に F-Secure SSH を用いて、ログインを行う必要があります。
[File]-[Connect] を選択 してログインを行いましょう。
このようなダイアログがでてきたら、 Host Name に 学生の方は as301.ecc.u-tokyo.ac.jp 〜 as304.ecc.u-tokyo.ac.jp のどれか, 教職員等の (学生でない) 方は otp.ecc.u-tokyo.ac.jp を、UserName に ECC でのログイン名を、Authentication では Password をクリックした上で、パスワードを入力して OK ボタンをクリックします。
Known Hosts に Host Name を登録するかどうかを聞かれている ので、Accept Once もしくは、Accept & Save をクリック します。通常は、Accept & Save で問題ないでしょう。
うまくログインできれば、この画面になります。 このとき、 Port-forwarding が行われています。 以降、メールクライアントでのメール送受信の間は、Port-forwarding されている必要がありますので、ECC からログアウトしないでください。
引き続いて、メールクライアントの設定を行ってください。
EUDORA PRO での Port-forwarding 使用例
それでは、代表的な POP3 対応のメールクライアント EUDORA PRO で、Port-forwarding を用いて、ECC のメールを送受信してみましょう。ここでは、EUDORA PRO 自体のインストール方法については触れませんので、ご了承ください。
まず、上の手順 通りに、F-Secure SSH で Port-forwarding を行います。EUDORA PRO を用いて、外部ネットワークから、ECC のメールを送受信するためには、必ず、Port-forwarding している必要があることに注意してください。
次に EUDORA PRO 側の設定を行います。
EUDORA PRO のメニューから [特別]-[設定]を選択 します。
まず、基本設定です。[本名] に自分の名前 を、[ユーザ名]に ECC でのアカウント名 を、受信用メールサーバに 127.0.0.1 を、返信アドレスに自分の ECC でのメールアドレス(*******@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp)を入力 します。
次にホストの設定にうつりましょう。
受信用メールサーバを 127.0.0.1 に、SMTP を 127.0.0.1 に設定します。
[メール確認] のところで、ユーザ認証方式が パスワードになっていることを確認 しておいてください。
これで、普通に、EUDORA PRO を用いて、ECC からメールの送受信が行えるはずです。
最後に、EUDORA PRO を終了させた後に、F-Secure SSH も終了させます。F-Secure SSH で Port-forwarding を行っていないと、EUDORA PRO を用いて、ECC メールの送受信が出来ないことに注意してください。