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2004年3月に稼働開始した ECCS2004 では,外部からのECCSの利用に際して,ttssh は利用できません. 詳しくは「システム > 外部から」やFAQ「ttsshでログインできない」をご覧下さい.
Windows 用 SSH クライアント TTSSH の入手・導入
Windows 用 SSH クライアント TTSSH は、Tera Term PRO という、Windows 用のフリーソフトのアドインプログラムの形で提供されています。そこで、ここでは、まず、TeraTermPRO の入手・導入方法を記した後、TTSSH の入手・導入方法を記すことにします。
TeraTermPRO、TTSSH の両ソフトは圧縮された状態で配布されているため、圧縮を解く、すなわち解凍を行うソフトが必要となります。Windows 用お手軽な解凍ソフトとして、Lhasa というものがありますので、ここでは、このソフトを用いることにしましょう。
まず、Susie の部屋から、Lhasa を入手します。
LHA & Zip extractor Lhasa ver0.11 for Win32 をクリックすると、以下のようなファイルのダウンロードを確認するダイアログが現れます(Netscapeの場合)。
ここで、適当なディレクトリを指定して、ソフトのダウンロードを行います(どこに保存したかあとでわからなくならないように注意)。
次に、エクスプローラ等で、今落とした、ファイルをダブルクリックします。
すると、以下のようにインストーラがインストール先のディレクトリを尋ねてきますので、Lhasa をインストールしたい場所を指定してやります。通常は、デフォルトのままで問題ないでしょう。
このままでよければ、「インストール開始」をクリックします。
しばらく、ファイルのコピーが行われた後、次のようなメッセージがでるので、OK ボタンを押してください。
すると、以下のようなダイアログが出てくるはずです。ここでは、関連づけの .lzh .zip をクリックしてから、OK ボタンを押してください。ここで、.lzh .zip を押しておかないとファイルの解凍が不便になります。
ここで、OK ボタンを押せば、Lhasa のインストールは完了です。あとは、適当な圧縮ファイル(*.lzh, *.zip)をマウスでダブルクリックしてやれば、自動的に、デスクトップ上に解凍されます。
ターミナルエミュレータ TeraTermPRO の入手・導入方法
さて、ファイル解凍ソフト Lhasa がインストールされましたので、TeraTerm PRO のインストールを行うことができるようになりました。目的のTTSSH は、ターミナルエミュレータ TeraTerm PRO のアドインの形で動作するので、まず、TeraTerm PRO を導入する必要があります。
はじめに、TeraTerm Home Page より、TeraTerm Pro をダウンロードします。
ダウンロード(ttermp23.zip) をクリックすると、以下のようなファイルのダウンロードを確認するダイアログが現れます(Netscapeの場合)。
ここで、ファイルに保存をクリックしてください。
すると、ファイルの保存場所を聞いてくるので、あとでわかるような適当なディレクトリを選択して、保存ボタンを押します。
次に、ダウンロードした TeraTermPRO のファイルの解凍を行います。
エクスプローラで今、ダウンロードした ttermp23.zip をダブルクリック してやります。
すると、デスクトップ上にこのようなフォルダができているはずです。
setup.exe をダブルクリックしてください。
以下のような、インストール画面になるはずです。
Continue をクリック してください。
注意事項を読んだ上で、Continue をクリック します。
お使いのパソコンのキーボードが、PC/AT 互換機配列 (NEC PC-98NX を含む)の場合は、そのまま、NEC PC98 キーボードの場合は該当する項目をクリックした上で、Continue をクリックします。
Tera Term PRO をインストールするディレクトリを聞かれるので、入力を行います。通常は、デフォルトのままで問題ありません。
この画面が出てくれば、TeraTerm PRO のインストールは終了です。OK をクリックして、インストーラを終了させてください。
TeraTermPRO が無事にインストールされれば、ようやく、TTSSH のインストールに移れます。あともう一歩ですので、頑張りましょう。
まず、TTSSH 本体をTTSSH: An SSH Extension to Teratermのページからダウンロードしてきます。トップページから、[2.Download the TTSSH software package.]をクリックしましょう。
ここで、ダウンロードしてくるサーバを選択します。どこを選んでも得られる物は変わりませんから、Japan #1、Japan #2 のうち、ネットワーク的に近い方からとってくるようにしましょう。
場所を選んで、マウスをクリックするとおなじみの画面が出てきます。ファイルに保存をクリック、でしたね。
ファイルを保存する場所を選択します。
次に、ダウンロードされた ttssh14.zip をダブルクリックして解凍します。
デスクトップに解凍された、ttssh のファイルを 全部選択して、先ほど、TeraTermPRO をインストールしたフォルダへ全部ドラッ グアンドドロップしてやります。フォルダー中に,5つのファイルが表 示されていない場合は,メニューから[表示] - >[オプション]を選択して, [すべてのファイルを表示]を指定すると,全部のファイルが表示され選択でき るようになります.
すべて移動されると、この図のようになるはずです。
これで、TTSSH のインストールは終了です。お疲れさまでした。
指示通りインストールされていれば、C:?Program Files?TTERMPRO (NEC PC-98シリーズでは、A:?Program Files?TTERMPRO) に ttssh.exe という実行ファイルがあるはずです。これをダブルクリックします。
次のような画面が出てくれば、インストールは成功しています。
まず最初に、各種設定を行う必要があるので、ここでは Cancel をクリックしてください。
次にメニューから [Setup] - [Terminal] を選択 します。
すると、このような画面が出てきますので、設定を行います。Terminal Size は自分の好きな大きさにして問題ありません。
Kanji (receive) 及び、 Kanji (transmit) は EUC に設定 してください。
設定が終われば OK をクリックして、元の画面に戻ります。
次に、SSH の設定を行いましょう。メニューから、[Setup] - [SSH] を選択 します。
ここでは、Read/Write file に ssh_known_hosts を指定 します。(SSH
のホスト情報を記録するファイルです)
元の画面に戻るには、OK ボタンを押すのでしたね。
次にメニューから、[SSH Authentication] を選択 します。
User name にはログインしようとするマシン (コンピュータ) における自分の User Name を入力しておきます。
下の選択肢の「RSA Key to log in」の項は、identity ファイル(RSA Key) を FDD などの安全な (通信を介さない) 手段によってローカルマシン (自分のコンピュータ) に持ってくることができる場合
に使える方法です。
意味が分からない人、及び、identity ファイルをローカルに持っていない人は、Use plain password to log inを選択します。
上で、Use RSA Key to log in を選択した場合はこのような、private key 選択ダイアログが現れます。
そうでない人は、現れませんが、問題ありません。
いずれにしろ、OK ボタンを押して、元の画面に戻ります。
設定を保存しておかないと、ここで設定したことが、次の起動時には消えてしまうので、メニューから [Save setup] を選択して設定の保存を行います。
通常、設定ファイル名は TERATERM.INI で問題ありませんので、そのまま、保存をクリックします。
では、実際に接続を行ってみましょう。メニューから [New connection] を選択 します。
このような画面が現れますから、Host に as301.ecc.u-tokyo.ac.jp 〜 as304.ecc.u-tokyo.ac.jp のどれかを入力し、Service を SSH に、TCP port# を 22 に設定し、OK をクリックします。
User name に ECC での ユーザ名を入力し、Passphrase には、Use plain password to log in を選択したときは、ECC のパスワードを、Use RSA key to log in を選択したときは、ssh-keygen を実行したときのパスフレーズを入力して、OK をクリックします。
うまくログインできれば、このような画面になるはずです。
作業後、ログアウトを行うときは、コマンドラインから、exit と入力して、リターンキーを押します。
ローカルマシン (自分のコンピュータ) が UNIX の場合は、scp 等のツールを用いればファイルの転送ができますが、Windows の場合は、そう簡単にもいきません。そこで、今度は、TTSSH 上でファイル転送を行うやり方を紹介しましょう。
まず最初に、ローカルマシンから、ecc のアプリケーションサーバ ( as301.ecc.u-tokyo.ac.jp 〜 as304.ecc.u-tokyo.ac.jp ) のどれか にログインします。ログイン方法が分からない人は、まず TTSSH の使用方法 を読んで下さい。
さて、ログインが完了したら、次は Kermit を用いたファイルの送受信を行いましょう。
コマンドラインから、kermit と入力し、リターンキーを押します。
次に、サーバーモードに移行します。Kermit のコマンドラインから、server と入力し、リターンキーを押します。
以降、kermit が終了するまでの操作は、ECC 側 (コマンドライン)ではなく、TeraTerm のメニューから行います。
TeraTerm のメニューから、[File] - [Transfer] - [Kermit] を選択してみましょう。すると、Receive, Get, Send, Finish の4つのメニュー項目があるのが分かると思います。これらを選択することにより、ECC とローカルマシン (自分のコンピュータ) の間でのファイルの転送を行うことができます。
それでは、これらのメニュー項目を説明します。
それでは、まず最初に、ECC にあるファイルを ローカルマシンに持ってくる方法を説明しましょう。
まず、TeraTerm のメニューから、[File] - [Transfer] - [Kermit] -
[Get] を選択 します。
次に現れるダイアログで、ECC から持ってきたいファイル名を指定します。
ここで、注意すべきなのは、最初に
kermit を実行したディレクトリからの相対パスで、転送するファイル名を指定する必要があるということです。
たとえば、kermit を実行したのと同じディレクトリにある、hoge というファイルをローカルに持ってきたいときには、このように、Filename
に hoge と入力して、OK ボタンを押してやります。
しばらく、受信中の画面が表示され、それが終わると元の画面に戻ります。
無事にファイルが転送されれば、ローカルマシン (自分のコンピュータ) の C:?Program Files?TTERMPRO (TeraTermPRO をインストールしたディレクトリ)に hoge があるはずです。
これで、ECC からローカルマシンにファイルを持ってくることが出来るようになりましたね。次は、逆に、ローカルマシンにあるファイルを ECC に送信するやり方を説明します。
受信の時と同様に、まず、ECC 側で、kermit をサーバモードにした後、TeraTerm のメニューから、[File] - [Transfer] - [Kermit] - [Send] を選択 します。
すると、このように、送信するファイルを選択するダイアログが現れますので、送信したいファイルを選択した後、開く、ボタンを押します。
しばらく、送信中の画面が表示され、それが終わると元の画面に戻ります。
必要なファイルの送受信を行った後、kermit のサーバモードを終了しましょう。
TeraTerm のメニューから、[File] - [Transfer] - [Kermit] - [Finish]
を選択します。
このように、C-Kermit server done という表示が出てくれば、成功です。
サーバーモードは終わりましたが、まだ、kermit 自体は終了していませんので、コマンドラインで、quit
と入力して、リターンキーを押します。
このように、コマンドプロンプトが帰ってくれば、kermit の終了も成功です。
最後に、ちゃんと、ファイルが送信・受信されているかを確認してください。
どうも、お疲れさまでした。
SSH を用いて、作られたネットワーク上の暗号化された伝送路は、シェルのみではなく、他のポートの情報を通すことが出来ます。この、SSH の Port-forwardingu という機能を使うことによって、ネットワーク上で外部から参照できない暗号化された伝送路を確保し、その中で、メールの送受信を行ったり、ファイルの転送を行うことが可能になります。
ここでは、SSH のポートフォワード機能を用いて、POP3, IMAP4, SMTP の各ポートをローカルマシン (自分のコンピュータ) に転送することにより、ECC 外部のネットワークから、ECC のメールを送受信を行う方法を述べたいと思います。
なお、この文書では、実際のメーラーとして、利用者の多いであろう、Becky! Internet Mail (POP3のみ対応) 及び、Winbiff (POP3,IMAP4ともに対応) を用いて説明を行っていますが、Becky! Internet Mail ならびに、Winbiff 自体の入手方法・インストール方法は割愛いたしますので、ご了承ください。
TTSSH を用いた Port-forwarding の設定方法
まず、TTSSH を起動します。
最初に Port-forwarding の設定を行いますので、ここでは Cancel をクリック してください。
次にメニューから [Setup] - [SSH-Forwarding] を選択 します。
フォワードするポートを追加するために、Add をクリック します。
まずは、SMTP(ポート番号 25)の Port-fowardingの設定を行います。Forward local port に 8025 を、to remote machine に mail.ecc.u-tokyo.ac.jp を、port に 25 を入力して、OK ボタンを押し ます。
フォワードするポートを追加するために、Add をクリック します。
次に、POP3(ポート番号 110)のポートフォワードの設定を行います。Forward local port に 8110 を、to remote machine に mail.ecc.u-tokyo.ac.jp を、port に 110 を入力して、OK ボタンを押し ます。
フォワードするポートを追加します。Add をクリック します。
次に、IMAP4rev1(ポート番号 143)のポートフォワードの設定を行います。Forward local port に 8143 を、to remote machine に mail.ecc.u-tokyo.ac.jp を、port に 143 を入力して、OK ボタンを押し ます。
これで、SMTP, POP3, IMAP4 のポートフォワードの設定が終わりました。OK を押し て、ウィンドウを閉じます。
設定を保存しておかないと、ここで設定したことが、次の起動時には消えてしまうので、メニューから [Save setup] を選択して設定の保存を行います。
通常は設定ファイルは、TERATERM.INI で問題ありませんので、そのまま、保存をクリックしてやります。
ポートフォワードを行うには、ECC のマシン (アプリケーションサーバ等) に TTSSH でログインする必要
があります。
メニューから [New connection] を選択 します。
このような画面が現れますから、Host に学生の方は as301.ecc.u-tokyo.ac.jp 〜 as304.ecc.u-tokyo.ac.jp のどれか, 教職員等の (学生でない) 方は otp.ecc.u-tokyo.ac.jp を入力し、Service を SSH に、TCP port# を 22 に設定し、OK をクリックします。
User name に ECC での ユーザ名を入力し、Passphrase には、Use plain password to log in を選択したときは、ECC のパスワードを、Use RSA key to log in を選択したときは、ssh-keygen を実行したときのパスフレーズを入力して、OK をクリックします。
うまくログインできれば、この画面になります。 このとき、Port-forwarding が行われています。
以降、メーラーでのメール送受信の間は、ポートがフォワードされている必要がありますので、ECC
からログアウトしないでください。
引き続いて、メーラーの設定を行ってください。
Becky! Internet Mail での Port-forwarding 使用例
それでは、国産の代表的な POP3 対応のメーラー Becky! Internet Mail で、Port-forwarding を用いて、ECC のメールを送受信してみましょう。ここでは、Becky! 自体のインストール方法については触れませんので、ご了承ください。
まず、上の手順 通りに、TTSSH で Port-forwarding を行います。(Becky! Internet Mail を用いて、外部ネットワークから、ECC のメールを送受信するためには、必ず、Port-forwarding している必要があることに注意してください。)
次に Becky! Internet Mail 側の設定を行います。Becky! のメニューから [ツール] - [設定] を選択 して、[アカウント] で ECC 用の設定を新規作成します。
[個人情報] - [本名] には自分の名前を、[個人情報]
- [メールアドレス] には、自分の ECC でのメールアドレス(******@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp) を入力します。
また、[サーバ情報] の [POP ユーザーID] には、自分の ecc でのアカウント名を、[パスワード]
には、自分の ecc アカウントのパスワード を入力します。
ここまでは、通常の設定と同様です。違うのはここからPOP サーバー名・SMTP サーバ名ともに、localhost と入力することです。
次に、[高度] をクリックしてください。
ここで、SMTP ポート番号を 8025 番 (SMTP Port-fowarding のポート番号)
に、POP3 ポート番号を 8110 番 (POP3 Port-fowarding のポート番号)
に設定します。
OK を押して、元の画面に戻ります。
次に、[その他] をクリックしてください。
ここで、[APOP を使う] に、チェックがついていないこと、を確認して、OK ボタンを押してください。
これで、普通に Becky! を用いて、ECC から、メールが取り込めるはずです。
最後に、Becky! を終了させた後に、TTSSH も終了させます。TTSSH で Port-forwarding を行っていないと、Becky! を用いて、ECCメールの送受信が出来ないことに注意 してください。
Winbiff での Port-forwarding
使用例
それでは、国産の代表的な IMAP4 対応のメーラー Winbiff で、Port-forwarding を用いて、ECC のメールを送受信してみましょう。ここでは、Winbiff 自体のインストール方法については触れませんので、ご了承ください。
まず、上の手順 通りに、TTSSH でポートフォワードを行います。Becky! Internet Mail を用いて、外部ネットワークから、ECC のメールを送受信するためには、必ず、ポートフォワードしている必要があることに注意してください。
では、Winbiff 側の設定にうつります。
Winbiff のメニューから、[ネットワーク] - [環境設定] を選択 します。
アカウントの設定のところで、ECC 用の設定を追加し、プロパティを開きます。
アカウント名には、自分で判別できるような適当な名前 を、名前には、自分の本名 を、メールアドレスには、ECC でのメールアドレス(*****@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp) を、返信先のアドレスには、Reply-to ヘッダに設定したいアドレス を指定します。
ここまでの設定が出来たら、次は、[送信] をクリック します。
SMTP サーバ名 には、localhost を、ポート番号 には 8025 (SMTP Port-forwarding のポート番号) を指定します。
次に、[受信] を選択 します。
サーバー名に、localhost を、使用するプロトコルに IMAP4 を、ユーザー名 に、自分の ECC のアカウント名を入力 します。ポート番号は 8143 (IMAP4 Port-forwarding のポート番号) を入力してください。
さて、設定が終わったところで、実際にメールを読んでみましょう。
Winbiff のメニューから、[ネットワーク] - [オンライン] を選択 してください。
パスワードを要求されるので、ECC のアカウントのパスワードを入力して OK ボタンを押してください。
このような表示が出れば、成功です。
最後に、Winbiff を終了させた後に、TTSSH も終了させます。(繰り返しになりますが、TTSSH でポートフォワードを行っていないと、Winbiff を用いて、ECCメールの送受信が出来ないことに注意 してください。)